パリにて

こんにちは タイムです

 

これは私がまだ20代前半の頃の話です

 

その頃私は仲の良い友人達と旅行に行く事が楽しみで

 

自分の目で世界を観てみたいそんな野心を持っていました

 

そして、ヨーロッパ旅行を計画したのです

 

若くて体力勝負の4ヶ国強硬スケジュール

 

それでもどの国も素晴らしく夢のように楽しい旅行は

 

あっという間過ぎ、最後の国フランスへやって来たのです

 

パリは美しい街でした

 

沢山の名所を巡りその中でも私が印象に残っているのは

 

ノートルダム大聖堂の青いステンドグラスです

 

それを観た瞬間余りの美しさに呼吸も忘れ、

 

このステンドグラスを自分の目で見るその為だけにここまで来た

 

そう思えるほど感動したのです

 

やっぱり思いきってヨーロッパまで来て良かった

 

このステンドグラスを映像ではなく自分の目で見ることが

 

出来た 一生の思い出として心に焼き付けよう

 

私はその時そう思ったのです

 

それから私達はシャンゼリゼ通りへも行く事に

 

なっていました シャンゼリゼ通りはまずコンコルド広場

 

の観光バス駐車場にバスを止めそこから自由に歩く、確か

 

そんな感じだったと思います

 

駐車場には沢山の観光バスが止まり、観光客で溢れていました

 

友人達と、どこで写真を撮ろうかそんな話をしながら

 

コンコルド広場へ足を踏み入れた時

 

「うおぉぉぉぉ」というまるでスタジアムかコンサート会場

 

の中にいるような声が聞こえたのです

 

私は恐ろしさで震え上がりました

 

その地響きのような声は、楽しいコンサートではなく

 

熱狂と血と恐怖でできていたからです

 

私は怖くて足がガクガクと震え前に進む事ができませんでした

 

コンコルド広場の中には沢山の人達が楽しそうに

 

歩いていました

 

若い男女が楽しそうに話をしながら歩いているを見て

 

「よく皆はこんな恐ろしい場所を平気で歩けるね」

 

その時そう思ったのです

 

でも、その声はすぐに止みました

 

私は心の中は恐ろしさで一杯でしたが

 

楽しそうな友人達に心配をかけたくなくて顔には出さず

 

平静を装いました。あの声はなんだったのだろう?

 

それがわかったのは、その後何年も経ってからです

 

コンコルド広場 そこはフランス革命の頃は革命広場と呼ばれ

 

ルイ16世やマリーアントワネットを含む1119人の方々が

 

ギロチンで処刑された場所でした

 

その当時、処刑の日時が告知され人々が集まる中で

 

貴族の人々は、処刑されたそうです

 

あれは歴史に刻まれた声だった 私はそう思いました

 

それでもパリはやっぱり美しく魅力的な街です

 

歴史も長く美しい場所や恐ろしい場所がありそこが人々を

 

惹き付けるのかもしれません

 

2024年には、パリでオリンピックが開かれます

 

きっと世界中が賞賛する素敵なオリンピックになるでしょう

 

私はパリオリンピックを楽しみにしています

 

 

 

でも、やっぱりフランスが心配