いくら祈っても願いは叶わない

こんにちは タイムです

 

いくら祈っても願いは叶わない時がある そんな事は私もいい歳なので

 

わかっています でも、何かあった時つい祈ってしまうのです

 

今回はそんな話です

 

私は結婚してすぐに主人の実家で義両親と同居を始めました

 

始めはギクシャクした時もありましたが、子供達も生まれ家族として

 

まとまっていきました

 

特に義父と私は仲良しで、虫が嫌いな私はいつも義父を呼んで

 

虫を取ってもらったり、車であちこち連れて行ってもらったりしていました

 

私は明るくて優しい義父が大好きだったのです

 

そんな義父は、70歳という若さで亡くなりました

 

私は悲しくてショックで葬式の間中涙が止まりませんでした

 

義父は肺がんだったのです 辛い闘病生活の後の別れでした

 

それから長い年月が経った頃、私にはどうしても叶えたい願いが

 

できたのです その事が叶わなかったらこれからどうしたら良いのか

 

わからない 願いを叶えたい! 自分の努力意外の部分

 

人の力ではどうする事もできない部分があると

 

つい神仏もしくはご先祖様に祈りを捧げてしまう

 

全ての人の願いが叶ったら世の中は大変な事になる

 

それは解っています でも、この願いだけは叶えて欲しい!

 

もしかしたら義父ならわかってくれて願いを叶えてくれる

 

かもしれない 私の中には義父に対する甘えがあったのかもしれません

 

私は仏壇の前に座り必死に義父にお願いしました

 

「じいちゃん お願い!どうか助けて!お願い!お願い!」

 

私は集中し長い時間祈り続けました

 

どのくらい経ったのでしょう?

 

義父が出て来てくれました

 

「それはちょっと無理じゃないかなぁ」

 

義父はいつもの様に頭を左右に細かい振りながら

 

口をちょっと曲げてぎゅっと閉じたままそう言ったのです

 

それは生前の義父そのままでした

 

「そうか 駄目なのか▪▪▪」

 

私の緊張の糸はプツリと切れました

 

義父がそう言うならきっと駄目なんだ

 

私の願いは叶わなかった そして悲しくなったのです

 

その後結果はやはり駄目だった事がわかりました

 

結果が知らされた時「うん、わかっていた」

 

静かにそう言うしかありませんでした

 

いくら祈っても願いは叶わない 祈るのは無駄じゃないのか?

 

あんなに必死に祈ったのに駄目なものは駄目なんだ

 

そんな事はわかっていたはずなのにやはり私はその現実に打ちのめされたのです

 

義父が悪い訳ではもちろんありません

 

でも、私は仏壇で祈る意味が解らなくなってしまったのです

 

そして悪いとは思いながら義父の仏壇から遠ざかってしまいました

 

もとから仏壇の管理、朝晩のお経は義母がしています

 

私は義父の仏壇と向き合える様になるまでしばらく時間がかかりました

 

そしてまた時が過ぎ、

 

ある夜私は義父の夢を見ました

 

義父はなぜか家の玄関から「次女が可哀想だ!」と叫んでいました

 

それはちょうど次女の就活時期で、就職先がなかなか見つからず

 

困っていた時でした

 

その後就職先は見つかったのですが、大変厳しい所で次女は大分苦労しました

 

でも、そのお陰で鍛えられスキルアップする事が出来、

 

転職はスムーズだったのですが それまでの二年間は大変でした

 

義父は娘達を凄く可愛がってくれていたので

 

心配して教えに来てくれたのです

 

やはり義父は家族の事を見守ってくれている

 

私はそう思いました

 

そして今、私は義父の仏壇に普通に話しかけています

 

日々の色々な出来事を ただそれだけで良いのかもしれません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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