前世と今生3
こんにちは タイムです
前世を思い出した時、私は30代後半でした
そしてその時に、前世で私を切腹に追い込んだ人間に実は会っていたこと
それが、「A」であることを確信しました
「侍時代と性格変わっていないなぁ」 私はため息をつきました
でも、分かったからといって「A」に会いに行って文句を言う
そんな事をしようとは思いませんでした
変な勘違いをされては嫌だし、もう二度と「A」には会いたくありません
それに会社にいた頃のような怒りと憎しみはもう既に
私の中では薄れていたのです
もうその当時で、あの頃から10数年経過しています
「今生でも、また酷い目にあわされた」
私の中には「A」に対し、100%の被害者意識があったのです
何だか悲しくなって、パート帰り駅前のバス停に向かってとぼとぼと
歩きながら考えました
「でも、私は「A」の言いなりにはならなかったし負けなかった
それに、一度は、(告白という形で) あのプライドの高い「A」を
膝まずかせた 」
何か釈然としない感情はありましたが、これ以上私にはどうする事もできなくて
自分を納得させるしかありませんでした
その時、「ああぁ!」
「もう一人いた! もう一人ニタニタ笑いがいた!」
駅前のビルをぼんやり見ながら、あの頃の事を思い出し
思わず私は叫んでしまったのです
もう一人ニタニタ笑いはいた!
あの頃、そいつは私の部屋に来ていたのです