前世と今生

こんにちは タイムです

 

私を前世で切腹に追い込んだ人間、そしてまた、今生でもその人間に出会い

 

酷く振り回された事を思い出しました

 

分かりづらい話になっていますが、今現在ブログを書いている私は60代です

 

前世を思い出しその人物を思い出したのは30代後半頃になります

 

その人物と出会ったのは

 

私が高校を卒業し、一般の会社に事務員として就職した頃です

 

まだ、何もわからないながら仕事を覚え、会社にも馴染もうと

 

必死だったあの頃。

 

心細くどうしていいのか分からない、そんな時その人物に会ったのです

 

以下、その人物を「A」と呼びます 

 

「A」は部署は違いますが、会社の先輩でその当時20代だったと思います

 

「A」に初めて会った頃、私は「A」に対して昔からの知り合い

 

に会った様な懐かしさを感じていました

 

でも、直ぐに警戒する様になったのです

 

「A」の人を見下す様な態度、会社の同僚以上の関係でもないのに

 

何を勘違いしているのか私を自分の所有物扱いする態度、

 

まだ10代だった私には、できるだけ距離を置き勘違いされない様にする

 

それしかできなかったのです

 

「A」の頭の中では、いつか私と結婚する そんなシナリオが出来ているようでした

 

本人が私にそう言っていたので、そうなのでしょう

 

私は何時も「例え、全人類が滅亡して「A」と二人になっても

 

そんな事はありえない!」そう思っていました

 

「A」は全て自分の思い通りに世の中は動く それでなければ

 

気がすまないそういう思考の人間でした

 

そして1年が過ぎ、私も少しずつ仕事に慣れ会社員らしくなってきた頃

 

また新入社員が数人入社してきました

 

その中に、「I さん」がいたのです

 

「Iさん」に対する私の第一印象は

 

スラリと背が高いカモシカのような人。

 

若くエネルギーが有り余っていてピョンピョンと飛ぶ様に動く人。

 

爽やかな好青年というよりもまだあどけない少年という感じの人。

 

そう思っていました

 

しばらくして、「Iさん」の家と私の家が近所だという事がわかりました

 

そして、自然に私達は一緒帰る様になったのです

 

歳も近く話も合い、それは楽しい時間でした

 

そしてその夏、街の青年会主宰のダンスパーティーが開かれました

 

色々な業種の人達が集まり、私の会社からも沢山の人達が

 

参加しています

 

勿論、私と「Iさん」も参加して、ダンス、カラオケ、ビンゴ大会

 

と楽しい時間を過ごしました

 

私は楽しくて飲み慣れていないお酒を飲み過ぎ眠くなってしまったのです

 

「酔っちゃった。ごめんね。少しだけ寝るから

 

その後一緒にタクシーで帰ろう」と「Iさん」にお願いしました

 

そして、私はパーティー会場の隅の椅子に座り少し休むことにしたのです

 

「うん、分かった」そう言って「Iさん」は隣の椅子に一緒に座っていてくれたのです

 

そこに「A」が、やって来ました

 

私達二人の様子を見て「A」は

 

「俺が(私)を送って行く お前はあっちに行っていろ!」と

 

「Iさん」を手で追いやろうとしたのです

 

私は酔って寝てはいましたが、声ははっきり聞こえていました

 

「Iさん」は「俺が(私)さんに頼まれたので送って行きます」

 

そうはっきりと言ってくれました

 

でも、「A」は退きませんでした 「俺が送って行く」

 

脅す様に「Iさん」を怒鳴っていました

 

私は起き上がり「私は、「Iさん」にお願いしたので「Iさん」と帰ります!」

 

そう言いたかった でも、酔っていて起き上がる事も話す事も出来なかったのです

 

「Iさん」も「A」の尋常ではない態度に危険を感じて

 

一歩も退かず、口論になっていました

 

近くにいた人達が、異常を感じてざわざわし始めた頃、パーティーに来ていた

 

私の上司がやって来ました

 

そして、状況を理解した上司が「Iさん」に

 

「(私)さんを送って行きなさい。今すぐ帰りなさい」そう言ってくれたのです

 

私と「Iさん」は、上司にお礼を行ってパーティー会場から出ました

 

帰りのタクシーの中で「Iさん」が囁く様に私に聞いてきました

 

「なぜ、俺と帰ろうと思ったの?」

 

「家が近所だし、タクシーで帰るなら丁度良いから」

 

でも私の本心は、それが理由ではありませんでした

 

「好きだから▪▪▪」

 

酔っていたのもありますが、小声でそう付け加えたのです

 

その後二人は無言になり、タクシーは私の家に着き、

 

私は「Iさん」にお礼を言ってタクシーを降りました

 

そして翌朝、私と「Iさん」は「おはよう」と挨拶を交わし

 

ニッコリ笑いあいました

 

「Iさん」はタクシーの中に忘れていったビンゴの景品を持ってきてくれたのです

 

「ありがとう」 私はお礼を言い、私達は各々の部署に戻ろうとした時です

 

「A」がやって来ました そして、「Iさん」とすれ違い様その背中を

 

おもいっきり蹴りました   「A」は昨日の件で怒りが収まらなかったのです

 

不意をつかれ、「Iさん」は転んでしました

 

「キャー 何をするんですか?」 私は余りの事に驚き悲鳴をあげてしまいました

 

「A」は、あの特徴的なニタニタ笑いを浮かべ

 

「只の朝の挨拶だ。 なぁ、「I」?」 

 

そう言ってそのまま自分の部署に行ってしまいました

 

そしてその日の会社帰り、私は「Iさん」から告白され

 

私達は交際をスタートしました

 

そして、「A」の嫌がらせも始まったのです