前世の話4

こんにちは タイムです

 

私は前世の記憶を思いだし、その都度パート先のOさんに話をしました

 

Oさんは、一緒に前世を思い出す催眠術のテープを聞いていた人で

 

事の経緯を初めからわかってくれていて、私の言う事を信じてくれました

 

というか、Oさんにしかこんな話はできません

 

例え主人でもこの話をする気にはなりませんでした

 

Oさんがいてくれて良かった!私は本当にそう思いました

 

私はOさんに対し絶大な信頼と心強さを感じていたのです

 

ある日、Oさんが私を見て何かに気付きビックリしたように

 

「(私)さんの首の周りに黒子がある!」 

 

「まるで首を斬られた跡が残っているようだ」と

 

恐ろしく怖い物を見てしまったような顔をして言いました

 

そう言われて私も「確かにそうだ」と思ったのです

 

自分の体なので勿論首の周りにネックレスのように点々と

 

小さな黒子があるのはわかっていました

 

でも、小さいし目立たないので気にはしていませんでした

 

「そうだね」 私は苦笑いするしかありませんでした

 

その他にも、前世の記憶が本物だと思う痕跡がありました

 

それは、前世を思い出してから私は刀で首を斬られる

 

感覚が、波のようにやって来るようになっていたのです

 

首の後ろから前に向かって刀がスッーと通り抜けていくような

 

感覚です 痛みはありません

 

その感覚は時、場所を選ばずやって来ました

 

それは多分何年間も続きました

 

回数で言うと何百回、何千回数え切れなほどです

 

特にお風呂場でシャンプー後のシャワー中とか、

 

その時は毎回その感覚がありました

 

多分私はそうする必要があったのではないかと思います

 

例え覚悟の上の死でも、やはり首を斬られて死ぬという事は

 

衝撃が大きすぎる 

 

その感覚を何度も何度も繰り返す事で克服しなければいけない

 

事があったのかもしれません

 

飽きるほどその感覚は来ました

 

「あー、またか」そんな事さえ思わないほどです

 

その感覚は私の中では、日常的な何時の事になっていったのです

 

ある時またシャンプー中にその感覚が来ました

 

その時気がついたのです

 

「あれ?この刀は、愛情で出来ている」と

 

今までそんな事は考えた事もありませんでしたが、

 

例えば、同じ言葉でもその言葉の中に愛情があるのか?悪意があるのか?

 

其によって受けとる人の感じ方に違いがあるように

 

自分に死をもたらす刀でも、その切っ先に愛情がこもっているのか?

 

悪意がこもっているのか? それは全然違うのではないか?

 

そう思えたのです

 

もし、私に振り下ろされた刀が悪意に満ちていたら、

 

私の心はどうなっていたのだろう? 

 

私の心の傷は最も酷かったかもしれません

 

それは想像するのも恐ろしい事でした

 

主人「Iさん」がいてくれて良かった!私は改めて「Iさん」に感謝しました

 

その後も振り下ろされる刀の感覚は続き、

 

刀の愛情が物凄く大きい事に気付きました

 

「これは、1人の人間の愛情にしては大きすぎる」

 

「もっと大きく深い愛情なのではないか?」そんな気がしてきたのです

 

そんなある日、死んだ直後の事が少しわかってきました

 

私の魂は切り離された首から

 

まるでゆで玉子の殻が綺麗にスルッと剥ける様に

 

気持ち良く体から抜け出し天に昇っていったのです

 

その感覚は何度も来ました

 

そして、一度だけその後どうなったのかも分かったのです

 

天に昇って行った私の魂は、眼を開けていられないほどの

 

眩しく明るい光の中に入っていきました

 

光は私の魂を1ミリの隙間もなく包み込んでくれたのです

 

私は光に大きな大きな愛情を感じて

 

「もしかしたら、宇宙は愛情で出来ているのかもしれない」

 

そんな事を思ったのです それほど光は私にとって大きなものでした

 

それは愛情に満ちた素晴らしい感覚でした

 

あの素晴らしい光の中に帰る事ができるのなら、

 

死は怖いものではないのかもしれない 

 

そう私には思えたのです

 

ある日、私は光の事を思い出しながら幸せな気分で

 

パート帰り駅前のバス停に向かって歩いていました

 

「でも、待って! それはそれとして

 

私を無実の罪に陥れ、切腹に追い込んだ人間がいる!」

 

「そいつは許せない!」

 

「今、そいつに会ったなら一言嫌みでも言わなければ

 

気がすまない!」

 

「そいつは前世は覚えていないかもしれないけど

 

やっぱり腹が立つ!」

 

そして、私は思ったのです

 

もし、今そいつに会ったなら私は分かるのではないか?

 

あの特徴的なニタニタ笑い▪▪▪

 

「あっ!」私は思わず声が出てしました

 

私はそいつを知っている

 

私はもうすでにそいつに会っていたのです