前世の話2
こんにちは タイムです
私は自分が侍で切腹した事を思い出しショックで泣きそうになりながら
Oさんにその事を話しました
周りの人間達が「ざまぁみろ!」と笑いながら私の切腹をみていました
誰も味方はいなくて一人ぼっちで死んでいったのです
「大勢の人間が右肩の後ろで笑っている」のがわかり
特に3人の悪意あるシルエットが大きく浮かんでいました
彼らは私の敵だったのです
そして中心の1人は勝ち誇ったようにニタニタと笑っているのがわかりました
O さんは心配そうに「大丈夫?」と聞いてくれましたが
私の心は動揺していて冷静になる事はできませんでした
何とか午後の仕事を終え、仕事帰り駅前のバス停に向かいながら
ぐるぐるといろんな事を考えました
「何故1人だったのだろう?」
「誰にも相談できなかったのだろうか?」
「想像していた前世と違う!」
「私はもっとキラキラした楽しい事を思い出したかった」
でも、知りたくない!と言ってももう遅い
私は無理やり心の奥底の固く閉じられていた前世の記憶を
こじ開けてしまった
破れ目から水が滴るように記憶が溢れ出し止める事はできません
前世なんて無理やり遊び半分で思い出すものではない!
私は心から後悔しました
その時一つの映像が心に浮かびました
誰かが急いで走って来るのがわかりました 何かを私に知らせる為に
その人は「大変な事になった」と言っている
「そんなバカな事はない」と
「一緒に申し開きに行こう」そう言ってくれています
その人は凄く私を心配してくれていたのです
その事を思いだし私は凄く安心して嬉しくなりました
「あ~良かった!私は1人ではなかった 心配してくれる人がいた」
そして、家に着いてリビングに入ると主人が先に帰っていたのです
一瞬、窓際に立っている主人の姿が侍とダブりました
侍は抜き身の刀を持っていました
そして私はわかりました
たった一人私を心配してくれた人は主人だと
そして私は主人に介錯してもらいました