長女とぬいぐるみのタンタ2

こんにちは タイムです

 

長女が高校を退学して少しした頃の事でした

 

長女は私に今後どうしたらいいのか自分の考えを話してくれました

 

「大検を取って大学に行きたい それまでに病気も治す」

 

全て自分で調べて自分で計画し志望する大学も決め

 

長女は自分の選んだ道を歩き始めたのでした

 

でもそれは厳しいいばらの道だったのです

 

病気で思うように動かない体 頭痛 怠さ 眠気 頭がボーッとなって

 

なにも出来ない時もありました

 

私には長女が手足に重りを着けたまま人よりも高い山を登ろうとしている

 

人のように見えました

 

長女は頭のいい子でした だからこそ余計に悔しい思いがあったのです

 

もし健康なら誰にも負けない 

 

このまま何も出来ずに朽ち果てるのは嫌だ

 

負けず嫌いの長女は諦める事はありませんでした

 

私は長女を健康に生んであげる事が出来なかった申し訳なさで

 

いっぱいだったのです

 

そして少しでも気晴らしになってほしくてぬいぐるみ遊びをしたのです

 

長女はお母ちゃん 私はばあちゃん 

 

そして三才の男の子の設定のぬいぐるみのタンタ

 

タンタは本当に可愛い子でした

 

いつか健康になって結婚してお母さんになりたい

 

その為にも今は辛いけど頑張る 

 

タンタはそんな長女の辛く悔しい気持ち 希望 そしていっぱいの愛情

 

その全てを小さな体で受け止めたのです

 

長女は比較的体調の良かった夕方予備校に通い必死に勉強しました

 

次回に続きます